「沈黙博物館」を読んだ
これで四冊目です、小川洋子作品
いやなんで今まで読んでなかったんだろう…というぐらいには好きな分類です。
「密やかな結晶」の感想はこちら
夜寝る前にそっと読むのが作品の空気的にもあっていた気がする。布団に入ってキンドル開いてこの後どうなっちゃうんだろうとドキドキしながら読むことを繰り返しての読破です。
人の形見を盗んで展示する博物館に、沈黙の行をする人達…世界観がやはり独特。
死生観というか、生と死の境界が読んでいるうちにあやふやになる。地続きというか…うーんこの雰囲気はなんなのだ。不思議だ。
途中殺人事件を追う不穏な空気が入ってきてえっ誰が犯人なの?と思ってたら暴かれることなく、恐らくあの人だろう。みたいな感じで終わっちゃう。
届かない手紙を出し続けていたり(挙句の果てに燃やされる)連続殺人犯が身内にいたりと何も解決してないよ~~って感じですがまぁそれでいいのか…
何はともあれこの博物館行ってみたい……自分の形見が見れないのが難点ですけど!