備忘録

日記っき

「喜嶋先生の静かな世界」を読んだ

 

 

ミステリではないし、大きな事件が起こるわけでもない。
研究者の理想どおりに生きるには様々なものを排除しなくてはいけないな、と思いつつも。生きてるのでどうしようもなくしがらみがまとわりつくんだよなぁと。
最後が本当にえっ……という終わり方なのでしばらく呆けてました。
大学生の頃に読んでたらこれまた違った見方をしてたかもしれない。
先生の家で飲んだときに僕から出てきた沢山の言葉が余計にラストを寂しくさせてしまう気がした。
あと解説にもあった漱石の「こころ」のよう、でしっくりきてちょっと泣いてしまった。
たまに感じる生きにくさ、研究者じゃなくても解る気がする。

この寂しさを言葉にしようとするとそれこそ嘘くさくなりそうなので、気になった方は読んで下さい。と言う感じです。